縄跳びが連続で跳べない子が100回跳べた!発達障害の息子と家でやった練習方法

    自閉症(ASD)の子は、不器用だったり運動が苦手だったりすることが多いと言われます。

    うちの三男も、そうでした。縄跳びは1回しか跳べない。それが6日間続きました。

    でも、あるちょっとした工夫をきっかけに、そこから加速度的に伸びて、たった6週間後には100回連続で跳べるようになりました。

    今日は、そのときの練習方法と記録をお話しします。発達障害のあるお子さんだけでなく、運動が苦手なお子さんを持つ保護者の方にも、少しでも参考になればうれしいです。

    実際に記録を取りながら取り組んだ6週間の様子を、写真や練習方法とあわせてご紹介します。


    目次

    上の子たちは、教えなくても跳べていた

    長男と次男が幼稚園に通っていたころ、縄跳びを「教えた」記憶がほとんどありません。

    気づいたらできるようになっていました。幼稚園で取り組む時間があったからだと思います。私がわざわざ練習させた記憶はなく、いつの間にかできていた、という感じでした。

    三男は保育園に通っていました。保育園では縄跳びの課題はとくになく、家でも特に意識して練習する機会がありませんでした。

    上の子たちの経験から、小学校に入ると冬の体育で縄跳びがあることを知っていました。

    「1年生の冬までには、跳べるようにしておきたい」

    そう思って、練習を始めることにしました。


    最初は1回しか跳べなかった

    いざやってみると、息子は1回しか跳べませんでした。

    縄を回して、1回跳ぶ。そこで止まってしまう。翌日も、その翌日も同じでした。

    6日間、ずっと1回のままでした。

    「なぜ2回目が来ないんだろう」と毎日考えながら練習していました。


    YouTubeで原因を発見した

    ある日、縄跳びの教え方をYouTubeで調べてみました。

    参考にしたのが、みらスポ チャンネルさんのこちらの動画です。

    動画を見て、ようやくわかりました。

    連続で跳ぶためには、跳んだあとに**「手を横にしてストップ」**できることが大切なのです。

    ところが息子は、1回跳ぶたびに縄を回した腕の勢いで、手のひらが上を向いた状態になってしまっていました。腕は体の横にあるのに、手首がくるっとなって手のひらが天井を向いてしまう。そのままでは縄が続いて戻ってこないのです。

    意識してそうしているわけではなく、縄を回す動きの自然な流れでそうなってしまっていました。だから「やめなさい」と言っても直らない。腕の動き方そのものを変えないといけなかったのです。

    ❌ NG:手のひらが上を向いている状態
    ✅ OK:手を横にしてストップできている状態

    息子の場合は手首の動きが原因でしたが、縄跳びが苦手な理由は子どもによってさまざまです。手と足のタイミングが合わない子、縄の長さが合っていない子、ジャンプが高すぎる子など、それぞれ原因は異なります。大切なのは「何ができていないのか」をよく観察し、その子に合った練習方法を考えることです。息子の場合は、手首が返ってしまうことが原因だとわかったので、それを改善するために新聞紙を使って持ち手を長くしてみました。


    新聞紙で持ち手を長くした

    「手のひらが上を向かないようにすればいい」と思いました。

    これは本やネットで見つけた方法ではありません。息子の動きを見ていて、私が思いついた工夫です。

    縄跳びの持ち手に新聞紙を巻きつけること。

    グリップの部分に新聞紙をぐるぐると巻き、テープで固定しました。持ち手が長くなることで、手首がくるっと返りにくくなる。自然と「手を横にしてストップ」できる姿勢に近づくことができます。

    費用はゼロ。家にあるものだけでできる工夫です。

    手拍子で「1・2・3・4」のリズムを教えた

    持ち手の問題と同時に、もうひとつ気になることがありました。

    手と足のタイミングがバラバラだったのです。

    縄跳びは、縄を回すタイミングと、ジャンプするタイミングを合わせることが大切です。でも息子は、手はまわっているのに足がずれてしまったり、逆に足が先に動いてしまったり。なかなかリズムが合いませんでした。

    そこで私は、息子の隣で「1・2・3・4」と声をかけながら手拍子を打ち、そのリズムに合わせてジャンプするよう促しました。

    最初は縄なしでやりました。手拍子に合わせてジャンプするだけ。次に縄を持ってジャンプする。少しずつ体がリズムを覚えていきました。

    リズムが体に入ってきてから縄を持たせると、今度は手と足が自然と合ってきました。

    毎日、地べたに座り込んで大泣きした

    練習を始めて最初のうちは、毎日のように息子は大泣きしていました。

    地面にへたり込んで、泣きながら「やめる」と言う。泣き声が大きくて、近所の方が窓からこちらをのぞくほどでした。

    正直、私も迷いました。やめさせてあげるべきか、続けさせるべきか。

    でも、やめませんでした。

    息子の様子を毎日見ながら、「今日はできる」と判断した日は、途中で泣いても最後まで目標だけは一緒にやりきりました。むやみに厳しくしているのではなく、根拠のある目標を設定しているという自信があったからです。

    「もうちょっとだよ」「今日の目標、もうすぐだよ」

    そう声をかけながら、私も心を鬼にして付き合いました。

    大泣きが続いたのは最初のうちだけでした。20回、30回と跳べるようになってくると、泣くことはなくなっていきました。


    「ちょっとがんばればできる」目標だけを設定した

    練習では、毎日の目標回数をあらかじめ決めてから始めました。

    目標の決め方は、「昨日より少しだけ多く」。

    「昨日5回跳べたから、今日は7回やってみよう」

    遠すぎる目標は設定しませんでした。心が折れてしまうからです。息子の体を毎日見ながら、「これならできるはず」と思える回数だけを目標にしました。

    ちょっとがんばればクリアできる。そのラインを丁寧に見極めることが、続けるうえでいちばん大事だったと思います。


    5月12日、2回連続が跳べた

    練習を始めて7日目、5月12日のことです。

    ついに、2回連続で跳べました。

    二人で大喜びしました。

    たった2回、と思うかもしれません。でも、6日間ずっと1回だったところからの2回目は、本当に別世界のような気がしました。縄が続いて戻ってきたときの音が、それまでとちがって聞こえた気がしました。


    そこからは、加速度的だった

    2回できた瞬間から、息子の縄跳びは面白いように伸びていきました。

    2回連続が跳べた5月12日から6月17日まで、わずか5週間ほどの記録です。練習を始めた5月6日から数えると、ちょうど6週間でした。

    「2回の壁」を越えると、体がコツをつかんだのか、翌日・翌々日とどんどん回数が増えていきました。毎日記録をつけながら「今日は何回かな」と二人でわくわくするのが、楽しみになっていきました。


    小学1年の冬、体育の授業でついていけた

    2025年12月、小学1年生の冬。体育で縄跳びの授業が始まりました。

    得意というわけではありません。でも、授業についていけるレベルにはなっていました。

    「1年生の冬までに跳べるようにしたい」という最初の目標は、達成できたと思っています。

    キッズスポーツの個人レッスンや専門の習い事に通わなくても、親が子どもの状態をよく観察して、適切に目標を設定しながら練習すれば、できるようになる。そのことをこの経験から実感しました。


    まとめ

    今回の縄跳び練習を振り返ると、大事だったのは4つのことだと思います。

    ① できない原因を探す
    「なぜ跳べないのか」をYouTubeで調べ、「手のひらが上を向いてしまう」という原因を突き止めました。原因がわかれば、新聞紙を巻くという工夫ができます。

    ② 「ちょっとがんばればできる」目標を設定する
    遠すぎる目標は心を折ります。昨日より少しだけ多い回数を目標にするだけで、毎日続けることができました。

    ③ 手拍子でリズムを教える
    手と足のタイミングが合わない場合は、縄なしで「1・2・3・4」と手拍子を打ちながら練習しました。体にリズムが入ってから縄を持たせると、自然とタイミングが合ってきました。

    ④ やりきったら思いっきりほめる
    途中で泣いても、「今日はできる」と判断した日は最後まで一緒にやりきりました。できたときに思いっきりほめてあげることが、次の日のやる気につながっていました。

    これはASDの子だけに使える方法ではないと思っています。運動が苦手なお子さん全般に、応用できるはずです。

    実は、縄跳びが跳べるようになった直後の夏休み、今度は自転車の特訓をしました。このときも「本人のペースに合わせて、ちょっとがんばればできる目標を設定する」というやり方は同じです。そのときの記録はこちらにまとめています。

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    「うちの子、縄跳びが全然できなくて」と悩んでいる保護者の方、まずはお子さんの動きをじっくり観察してみてください。保護者がお子さんの「できない理由」を一緒に探し、その子に合った練習を積み重ねれば、少しずつできることは増えていきます。親子で一歩ずつ、進んでいきましょう。

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