普通級で入学したけれど、このままで大丈夫だろうか…
自閉症の息子が小学校へ入学した直後、私は毎日不安を抱えていました。
この記事では、普通級で入学した息子がゴールデンウィーク明けに支援級へ転籍するまでの体験談をお話しします。
不安だった入学式

入学式、じっと座っていられるか…それが気掛かりでした。 保育園の卒園式の時も落ち着きなく、卒園証書をもらいに行く時も道を間違えたりヒヤヒヤしていましたが、先生が誘導してくれてなんとか無事に終わりました。
今回の入学式。まったく知らない場所で、周りの人も知らない人ばかり。入学式の最後まで大人しくしていられるかが心配でした。
入学予定の小学校に電話をしました。 『息子は自閉症です。初めて行く小学校の講堂で、入学式の間、じっとしていられるか心配です。大丈夫でしょうか?』
電話口に出た教頭先生は
教頭先生入学式はみんな初めてなので、心配しなくても大丈夫だと思いますよ
と言ってくれました。
卒園式はみんな練習してたけど、入学式はみんな初めて。そう言われてなんとかなりそうと思えました。
長男、次男の時の経験があるので、入学式の流れや学校の雰囲気はある程度わかっています。
当日、特に問題なく終わりました。 ただ、後日聞いた話では、入学式の日に先生からクラス全員トイレへ行くように指示されていたようです。周りのみんながトイレに行っていたのに、うちの息子だけがトイレへ行っていなかったそうです。
きっと、先生が言っていたことが理解できていなかったのでしょう。 ちょっとショックでした。 でも、周りに迷惑をかけることはなく、入学式を終えたのでほっとしました。
担任の先生はベテランの女性の先生です。 ハキハキしていて頼りになりそうでした。
入学式後は普通級で過ごす
なんとか入学式は無事終わりましたが、次の日から始まる普通授業。毎日心配でたまりませんでした。
一対一で話をすると、相手の話している内容が理解できています。
しかし、先生対たくさんの生徒といった、自分だけでない人にも話している場合、先生の話している内容が耳に入ってこないようです。
息子が家に帰ってから



今日の給食何食べた?
と聞いても、何を食べたかおしえてくれません。話したくない訳ではなさそうです。



メニューに名前がわからないのかしら?
給食ちゃんと食べたわよね?
息子から学校の様子が聞くことができず、学校での様子がさっぱりわからない💦
このままだと、息子が学校で困ったことがあってもわからない!
普通級から支援級に変えてもらった方がいいのではないかと思いました。
特別支援学級(支援級)とは何か?


文部科学省によると、特別支援学級は以下のように定義されています。
小学校、中学校等において、障害のある児童生徒に対し、障害による学習上又は生活上の困難を克服するために設置される学級です。1学級の人数の基準は8人と定められており、少人数でひとりひとりに合った指導を受けることができます。
対象となる障害の種類
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
- 弱視
- 難聴
- 言語障害
- 自閉症・情緒障害 ※息子が該当するのはこの分類です
出典:文部科学省「特別支援教育について」
正直なところ、私も支援級のことはよく知りませんでした。
長男が小学生だった10年近く前に比べ、最近は特別支援学級に在籍している生徒が多いと思います。入学後に知ったのですが、息子以外にも5人の子どもが特別支援学級に在籍していました。
支援級への転籍を相談する





普通級でちゃんと授業を受けられるかしら?
入学前に支援級を希望すべきだった?
これからどうしたらいいのかしら?
不安な毎日でした。
私は「一度普通級で入学したら、年度の途中で支援級へ転籍することはできない」と思い込んでいました。しかし、担任の先生に相談したところ、支援級に空きがあり、校長先生・支援級の先生・保護者による面談で了承が得られれば転籍できると教えていただきました。
4月30日に面談が行われ、息子の学校での様子や困りごとについてお話ししました。
実はその少し前の4月21日に、息子は初めて発達検査(K式発達検査)を受けていました。結果が出たのは4月28日。面談にはその検査結果も持参し、息子にどのような支援が必要なのかを説明しました。
面談後、支援級への転籍が認められ、ゴールデンウィーク明けから支援級での学校生活が始まりました。
支援級になって変わったこと


正直に言うと、わが家の場合は支援級に転籍したからといって学校生活が大きく変わったわけではありませんでした。
1年生の間は、普通級も支援級も同じ教室で授業を受けます。違うのは、支援級の生徒にはサポートの先生がついてくれること。授業内容は同じです。
支援級ということで、サポートしてくれる先生がよく見てくれるようになりました。
国語の教科書の違うページを開けていたら注意してくれたり、絵を描くことに困っていたら先生が手伝ってくれたりしました。
一番大きな変化は、支援級の先生との連絡ノートが始まったことです。言ってみれば、先生と保護者の交換日記のようなものです。
連絡ノートには、その日の学校での様子や頑張ったことが書かれていて、家庭からも気になることを書いて伝えることができました。
息子に



今日、学校でどんなことした?
と聞いても「どうだったかな〜?」としか答えてくれません。
連絡ノートがなければ、息子が学校でどう過ごしているか知るすべがありませんでした。
連絡ノートには「今日は席替えをしました。隣は◯◯さんです」とか「今日の図工の時間は△△を作りました。一生懸命作っていました」などと書かれています。
このノートのおかげで、学校での息子の様子が以前よりわかるようになり、とても安心できました。
学校の様子だけでなく、家での様子を先生にわかってもらえます。
私は、できるだけ家での様子を事細かに書きました。
『なわとびを100回飛べるようになりました』
『日曜日に山歩きを1時間くらいしました』
といったことを書くと、息子の家での様子を先生にわかってもらうことができます。
まとめ
年度途中で普通級から支援級へ転籍することは無理だと思っていました。でも条件がそろえば、年度途中での転籍は可能です。
転籍して良かったこと
- 連絡ノートで先生から毎日の様子を教えてもらえるようになった
- サポートの先生がついてくれるので安心感が増した
心配していたけど問題なかったこと
- 授業の遅れ(1年生の間は普通級と同じ教室で同じ授業を受けるため)
まずは担任の先生に相談してみることをおすすめします。思い込みで諦めてしまうのはもったいないです。あの頃の私と同じように迷っている保護者の方の、少しでも参考になればうれしいです。
